アルティメット ハンター
2G

第二世代登場、さらに完成体へ


アルティメット ハンター この10年のもたらしたもの・・
初めてZDP189の量産ナイフとして販売したフジナンバーワンから約12年、それまで誰も知らなかった貴重なデータを得た今、その実績を基により魅力的な、私たちの考える完成体に近づけるために、このたび大幅に仕様変更を行いました。フジナンバーワンの登場に遅れること2年、アルティメット ハンターシリーズが発売されてすでに8年を経過した2007年春、アルティメットシリーズのセカンドジェネレーションモデルがスタートしました。当初、私たちが初めて採用したZDP189の三層鋼やキタノエッジに対してはさまざまな面より話題が生まれました。今、周りを見回すと、ZDP189鋼のすばらしさや、キタノエッジの有効性をあらわす結果が、実績として積み上げられました。

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刃物鋼の本当の性能が保証されるのには、何十年という時間が必要となります。刃物鋼としての基本的は性能は、その鋼の組成表などを見ればほぼ判明しますが、熱処理後にどうなるのか、また実際に10年後にはどうなっているか。それは実際に10年経たないとその結果は断言できません。


ピュアZDP189を使用 
当初は新鋼として紹介されたZDP189鋼に関して、熱処理に関するデータはカスタムナイフメーカーである北野氏や八田工業の技術者たちにより、その頃すでに確立されておりましたが、その後も経年耐食性に関するデータが加わり、更なる可能性が生まれてきました。今回のセカンドジェネレーションのアルティメットシリーズは、ATS55でZDP189を挟み込んだ三層鋼を使用したファーストプロダクトモデルに対し、無垢材のZDP189を使用します。これはその後に確立されたパーツ製造過程におけるレーザー加工技術の採用と、ZDP189の耐食性に関するデータにより可能となりました。ずっとZDP189鋼に関わってきた私たちだけに可能になった結果です。ZDP189鋼は、決して「錆びやすい鋼」ではありませんでした。現在、アルティメットNo3用三層鋼の残留分が終了次第に、順次無垢のZDP189に移行していきます。



アルティメット ハンター No.2 2G 

2G(第二世代モデル)は初期モデルと比べ、デザインには一切変更無く、その鋼材を今までのZDP189/ATS55の三層鋼より、完全なるZDP189の無垢材を使用したピュアZDP189に変更しました。切刃にはこだわりの北野エッジを踏襲し、鋭く、タフで刃持ちのいい切れ味は変わりません。1.5GのアルティメットNo.3と同様にレザーシースを付属しています。サイズはNo.3より大きめの、全長230/刃長125/刃厚3.5mmとなります。当初はリネンマイカルタハンドルモデルと、アイアンウッドモデルの2モデルをリリースします。




全長230、刃長123、刃厚3.5mm、平均205g、鞘共300g、ZDP189の無垢鋼使用
ブレード・サテン仕上(切刃は鏡面)/ヒルト、バット・ニッケルシルバー・鏡面仕上/レザーシース付属
ハンドル材・ブラックマイカルタ

アルティメットハンターNo.2 マイカルタ

 
¥48,000 +税

購入数  

レザーシースを採用
1999年にアルティメット ハンターシリーズが発売されたとき、お客様から寄せられた要望で最も多かったのが、シースをナイロンのものではなく、レザーのシースをつけて欲しいというものでした。これには私も参りました。実は私も同じように感じていたからです。販売価格的にも、ナイフに似合ったしっかりとしたレザーシースを付属するのが好ましい・・・販売していただく小売店からも同じようなご意見をいただきました。ではなぜあのナイロンシースでスタートしたのか。

実験、してみました
日立金属のZDP189鋼はHRC-67以上という高硬度でも安定し、しかも粘性を失わない、超微細な粉末より作られる粉末合金鋼です。クロームの含有量も高く、ステンレス鋼同様に錆びには強い鋼ではありますが、同時に硬度をもたらすカーボン含有量も高く、錆びやすい成分をも同時に含む鋼でした。錆びるかもしれない可能性は当初より北野氏より指摘されておりました。北野氏はZDP189の製造に関わっただけでなく、氏のカスタムナイフを使用されているお客様は特にハードな使用をされるため、究極の状態での性能データが多く残されており、それらは大変信頼できるものでした。革をなめす段階で多量の塩分を含んでしまう革製のシースではなく、ナイロンシースこそが実用ナイフとしてのアルティメットにはふさわしい。これが私たちが出した最終的な答えでした。しかし、その頃よりにずっと革鞘にナイフを入れっぱなしにしておく実験をするのも忘れませんでした。時に使用し、そのまま鞘に収め、それを繰り返し、出来るだけ実際に近い状態で革鞘に収めて8年経ちました。





全長230、刃長123、刃厚3.5mm、平均215g、鞘共315g、ZDP189の無垢鋼使用
ブレード・サテン仕上(切刃は鏡面)/ヒルト、バット・ニッケルシルバー・鏡面仕上/レザーシース付属
ハンドル材・アイアンウッド

アルティメットハンターNo.2 アイアンウッド 
¥50,000 +税

購入数  






全長230、刃長123、刃厚3.5mm、平均215g、鞘共315g、ZDP189の無垢鋼使用
ブレード・サテン仕上(切刃は鏡面)/ヒルト、バット・ニッケルシルバー・鏡面仕上/レザーシース付属
ハンドル材・サンバースタッグ

アルティメットハンターNo.2 スタッグ 
¥50,000  +税

購入数  



遅くなりました
それらのデータより、自信を持ってレザーシースを採用しようと決めました。デザインも4パターンのシースより試行錯誤し、完成まで約10ヶ月かかりました。刃の部分に直接触れる台座部分の材料は、念のためにナイロンシースに使われていたものと同じものをあえて使用し、錆びさせないシースとしてのこだわりも貫きました。たかがレザーシースを付けるだけ、他のメーカーではいとも簡単に行われていることですが、われわれはこだわって、納得してからの採用となりました。遅くなりました。8年の実績、でもたかが8年です。いまだ絶対に錆びませんとは言えません。しかし、十分にお勧め出来る段階に来ていると考えています。



アルティメット ハンター No.3 2G



新たにZDP189無垢材使用になりました。今回のモデルより、ヒルトの厚みが増しました。これは厚みを与えてバランス面からも、強度面からも有利になるように、ヒルトのモールドを一から起こし、元デザインに忠実な仕上がりなるように改良しました。これもこだわりの一つです。

 全長210、刃長110、刃厚3.5mm、平均160g、鞘共250g、ZDP189無垢材使用
ブレード・サテン仕上(切刃は鏡面)/ヒルト、バット・ニッケルシルバー・鏡面仕上/レザーシース付属
ハンドル材・ブラックリネンマイカルタ 

アルティメット ハンターNo.3 マイカルタ 2G 43,000

     購入数  




 
 全長210、刃長110、刃厚3.5mm、平均160g、鞘共250g、ZDP189無垢材使用
ブレード・サテン仕上(切刃は鏡面)/ヒルト、バット・ニッケルシルバー・鏡面仕上/レザーシース付属  
ハンドル材・デザートアイアンウッド

アルティメット ハンターNo.3 アイアンウッド 2G 税込価格
45,000

   購入数  




 
 全長210、刃長110、刃厚3.5mm、平均160g、鞘共250g、ZDP189無垢材使用
ブレード・サテン仕上(切刃は鏡面)/ヒルト、バット・ニッケルシルバー・鏡面仕上/レザーシース付属  
ハンドル材・サンバースタッグ

アルティメット ハンターNo.3 スタッグ 2G 税込価格
45,000

   購入数  




初めてフジナンバーワンやアルティメットが発売された頃のエピソードなどを見る こちら≫

レザーシースへのこだわり


レザーシース製作に関して、何度も交わされた指図書の一部。中央は不採用になったプロトモデル
納得がいくまで細部にこだわり、何度も、何度も細かい指示がされました




 
アルティメットハンターには品質保証書、砥ぎと手入れの方法に関する説明書が添付されます。

アルティメットNo.2用 レザーシース単品 アルティメットNo.3用 レザーシース単品
 4,830 購入数
 4,620 購入数



No.2とNo.3、大きさはどれくらい違うのか



寸法表示では僅かな違いですが、手に持った感じは想像以上に違いを感じます。




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