CUSTOM KNIVES スタンレー和田氏の、棚から一掴み カスタム・ナイフを初めて日本に紹介し、クーパー、ランドール、ラブレスなど、数多くのカスタムナイフを60年代より輸入、販売していた和田 栄氏。彼の所有していた数多くのナイフが保管されている棚から一掴み、販売が可能な状態のモデルを厳選して紹介していくページです。彼がコレクションした数多くのナイフはそのまま残されていますが、このままでは埋もれてしまい、忘れられてしまいます。その前に、同じ時代を生き、その価値や味わいを理解していただける方に所有していただきたいという思いで販売することとなりました。 このページの全ての商品はアウトレット品扱いとなり、無保証で、返品、交換が出来ません。商品によっては彼の所有を示すサインがシースなどに記されている場合があります。また、刃材や柄材など、素材の情報に関して、モデルによっては当時の様子より想像にて記載をせざるを得ない事情があり、記載の内容は必ずしも正確ではない可能性があり、確定的ではありません。また、商品の状態は劣化の部分、程度などを出来るだけ詳細に記載するよう努めますが、見落としが出る可能性もあるかと思います。 これらの事情を十分にご理解いただいた上で、各モデルが一点物のアウトレット商品販売ページとしてご利用下さい。不明な点、気になる部分がある場合はそれらを事前にご確認の上で注文に進まれるようお願いします。<お問い合わせに関しては、ページの最下部にて案内しています> ご注文の時点でこれらをご理解いただいたものと判断させていただきます。 また各商品に関して、当方の記載の間違いにお気づきになられた場合なども是非お知らせ下さい。近い将来、本来の価値、存在意義を理解されないままで埋もれてしまう前に、是非手に入れてください。 TANTO by KUZAN ODA <PCC JAPAN> 短刀をイメージしたナイフをデザインをしてくれないか・・ 久山氏に米国バリソン社からそう依頼があったのは80年代後半でしょうか。久山氏は「こんなモノかな・・」と言う感じで軽くスケッチ程度のデザインを送ったそうです。そるとなんと後日、そのデザインを忠実に再現したモデルが市場に出ました・・それがこのモデルです。 「私には事前に何の連絡も承諾もないのです、驚きましたよ・・」 先日このモデルについて久山氏に尋ねてみるとこのような話でしたが、それにはこちらも驚きました。そして当時は本人に連絡もなく、無許可で販売をしたことに関して、業界内ではいろいろとあったようですね。 その頃、米国ではまだサムライやニンジャといったものに関して現在の様にカルチャーとしての認識はほとんどなく、短刀=TANTOという物のイメージも意味も知られていなかったでしょう。その時代において久山氏のこのデザインを見た当時のメーカーの衝撃は相当なもので、冷静さをも失わせるインパクトがあったと予想できます。まさに「短刀」をナイフに実現させたといえる、これぞ王道ともいえるブレードのデザイン。切っ先のカーブはナイフとカタナの切っ先を見事に融合しています。そして小判型のヒルト、と言うかツバは忍者の刀ライクです。さらにラバー(ゴム)製のハンドルには曲面の段差を付けながら中細りになっており、尻の部分にはチェッカーが入っています。とても忍者のイメージが目にささります。 また、全体を眺めてもブレードと柄の長さのバランスがとても好きですね。シースはBUCK社のナイフのような銃のホルスターをイメージした黒い厚いレザー製のハンティングタイプで、一般的に出回っているブレード部分のみを覆うコンバット仕様とは異なります。製作はGサカイと言うのもオモシロく、とても状態のいいモデルです。この商品はヤフーオークションでも並行して出品しています。ヤフーオークションに入札され次第にこの商品は売切れ扱いとなります。
ブレードには一部錆びや当り痕があります。刃先に使用感はなく、恐らく未使用と思われます。鞘にはキズやヘコミがあります。箱などはありません。 平山晴美 プラネットフォルダー このモデルは当時、北堀江にあった弊社の事務所まで平山さんがフクロウのモデルと一緒に持って来て下さいました。当時は東京でも、また大阪でもカスタムナイフを紹介できるショウが開かれており、大阪では堺の地場産業である包丁文化を紹介すると共に開かれてたナイフショウでも紹介されていました。 平山さんの作品はカスタムナイフと言うより「宝石」に近いものだと言えます。プラネット・フォルダーと名づけられたこのモデルは天然の白蝶貝を星や惑星に見立てており、それらを見事な技術でインレイしています。そしてその軌道をイメージさせる直線には純金を使用、高価な素材の良い部分のみを惜しみなく使って完成させた作品です。手に馴染むほど良いサイズ、表面の滑らかさ、これら写真だけではとてもお伝えできない完成度の高さと気品を持ち合わせています。 一部のオークションではこのモデルに小ぶりのナイフを加えた2点に美しいボックスのセットで価格が100万をはるかに越えて取引されたようです。価値が分る方に所有していただきたい逸品です。
刀匠 池田正行 本焼 by Takasaki 大阪、堺の刀匠、池田辰男氏がスウェーデン鋼の塊から打ち出して鍛造し、日本刀と同じように本焼入れした鋼材を使用したナイフです。日本刀と同じ手法で鍛えられ、焼入れされているため、炭素鋼ならではの食い込みの良さと、いつまでも続く切れ味のよさは素晴らしく、ステンレス鋼などでは得られない逸品です。製作はカスタムナイフメーカーの高崎氏。分厚いレザーシースを付属します。それぞれに固有のシリアル番号入が入れられており、この個体は057です。
町田一止 カスタム ワケあり 無骨さを前面に出そうとするナイフメーカーが多い中で、町田一止氏は異色とも言える大変ダンディーでお洒落なカスタム・ナイフメーカーです。そのセンスは作品にも強く反映されており、鋭い切れ味ながら細部にまで行き届いた美しい仕上げ、繊細な細工が特長です。この作品は当時弊社が代理店をしておりました神戸製鋼が開発した新しい刃物鋼材をベースにして作られています。弊社は以前にガーバーのシルバーナイトを日立金属のギンガミ一号で作っていたので、この新鋼にもシルバーの名前をつけることになり、特種シルバー鋼の頭文字を集めてSPS鋼としました。 高濃度炭素、高クローム鋼であるSPS鋼は高い硬度に仕上がり、耐腐食性に優れた刃物鋼です。また微細粉末鋼による美しい鏡面仕上げが可能で、この辺りは後出のZDP189と共通点があります。町田氏のこの作品には鏡面仕上げされたブレードは身幅のあるゴツめのデザインと刃元厚5ミリのタフ仕様。日本刀の刃紋をモチーフした霞仕上げの様な仕上げが施されています。ヒルトがブレードと完全に一体化されているのも町田氏の得意な手法で、見事な技術と仕上げ感が見てとれ、そのセンスが素晴らしい。凝ったつくりのハンドルはアイアンウッド・象牙・ブラックマイカルタを連ねており、町田氏のシンボルであるハートマークがインレイされてします。バッ・トエンドはブレード・ヒルトと同じ鏡面仕上げです。写真でわかるように、残念ながらハンドルのブラック・マイカルタの部分に抉れがあります。一体何があったのか・・ですが、エグれに発展性は無く落ち着いています。このワケありをご理解の上ご注文をご検討下さい。
この商品はハンドル部分に欠けのあるわけあり商品です 吉川 Eiji カスタム ハンティング スタッグ 吉川英治作の大型モデルです。吉川さんはラブレスのデザイン、スタイルに強くインスパイアされたナイフ・メーカーです。しかしこのモデルは26センチ越えの大きなサイズと、ナタの柄を思わせる厚みのあるスタッグ材を贅沢に使用したハンドルで、手に取るとまるでボウイ・ナイフのようなビッグ・モデルに仕上がっています。ブレードはATS-34と思われ、見事なまでの鏡面仕上げは吉川さんならではですね。ハンドルのスタッグ材にボリューム感があるのは前述の通りですが、表面の凹凸具合がとても良く、数ある素材の中から厳選されて使われているのがわかります。さらに、ほど良く指に沿うようにフィンガー・グルーブ加工もされています。バランスが丁度ヒルトのあたりに調整されており、大仕事から刃先での仕事までをこなせるでしょう。特別に作っていただいたモデルで、シリアルナンバーは「1」です。ブラックレザーのゴツイ鞘に白いステッチ、入手当時に和田榮氏書き入れた「S.W. DEC '93」の書き込みがあります。
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